HIGHLIGHTS
目的と価値観
多様性は社会の持続可能性に不可欠な要素であり、プラダ・グループがグローバルに掲げている基本的な価値のひとつです。一人ひとりの特性を尊重することは、人々が自身のもつ能力を最大限に発揮できる受容性ある職場環境を創造するための大前提です。統合とグローバル化がますます進む現代の社会にあって、私たちの主要な目標のひとつは、プラダ・グループで日々働き、目標と目的を達成しようとする従業員全員を理解し支援することです。
プラダでは世界118か国の従業員が働いており、様々な文化、国籍、人種で構成されています。
多様性・公平性・受容性に関するプロセスのグローバルガバナンスの推進、全従業員に対する継続的な情報交換と研修、トップおよび上級管理職における女性の適切なプレゼンスの確保、公正な報酬ポリシーの実施などの具体的な戦略行動に、機会均等の尊重が活かされています。プラダ・グループは、業績と実力のみを唯一の変数とする職場環境づくりに取り組んでおり、グループの報酬・福利厚生制度にも反映されています。
また、的確な子育て支援の取り組み、選考プロセスにおけるジェンダー平等と受容性を確保するための方針と手順の整備、組織的な対話の強化を通じて、あらゆる声が認められ尊重される職場環境づくりに尽力しています。
「プラダ・グループは、多様な才能を育て、採用し、雇用を維持するとともに、受容性の文化を創造する取り組みを進めています。私たちは、グループの取り組みを反映したこれらのプログラムに強い誇りを持っています。これらのイニシアチブは、目に見える進歩を遂げています。私たちは、この趨勢がプラダ社内とファッション業界両方の現在と未来において、多様性やリプレゼンテーション向上の機会をより多く生み出すことを期待しています。」
ロレンツォ・ベルテッリ、プラダ・グループマーケティング責任者およびCSR担当責任者
2019年、プラダ・グループは、アート、ファッション、文化機関、大学、社会運動の第一人者で構成される「多様性と受容性に関する諮問委員会」を設立しました。アーティスト、ソーシャルイノベーター、そしてリビルド財団の創始者であるシアスター・ゲイツが議長を務め、そのメンバーには、ファッション工科大学学長のジョイス・F・ブラウンや、人道支援家であり国連の性と生殖に関する保健機関である国連人口基金(UNFPA)戦略的パートナーシップ最高責任者のマリアローザ・クティッロなどが名を連ねています。
2020年には、プラダ北米地域の多様性・平等・受容性の最高責任者を任命。この役職は、プラダの全レベルに多様な視点や体験を浸透させるためのポリシーや戦略、プログラムの企画を担当しています。
2024年には、世界的なリーダーシップチームの参加を得てこの諮問委員会を拡大・発展させ、グローバル ピープルカルチャー フォーラムを立ち上げました。このフォーラムは、ピープルアジェンダの改善状況を監視し、従業員とその家族に関連するトピックについてこれまで以上に高い基準を達成することを目指します。プラダ・グループCSR担当責任者のロレンツォ・ベルテッリがスポンサーとしてフォーラムの活動を主導し、プラダ・グループ最高人事責任者のローザ・サンタマリアが議長を務めます。また外部顧問として、諮問委員会議長のシアスター・ゲイツと、Prada S.p.A.の取締役会の独立非業務執行役員のパメラ・カルペッパーが参加しています。グローバル ピープルカルチャー フォーラムは、重要なイニシアチブやグローバルな文化的議論を促進すると同時に、あらゆる声が認められ尊重される環境づくりに取り組んでいます。フォーラムは、世界各国で生活し働くグローバルな従業員たちの幅広い価値観を反映し、各国で適用されるあらゆる法律の要件に配慮しています。