Forestamiは大気汚染の改善、生活環境の向上、気候変動の悪影響への対処など、緊急の必要性により推進される革新的なプロジェクトです。このプロジェクトは、プラダ・グループとミラノ大都市圏やミラノ市といった影響力のある団体の支援の下、緑にあふれる未来に向けた大きなステップとなる、2030年までに3百万本を植樹するという偉大な目標を掲げています。

FORESTAMI ACADEMY 知識を実践につなげるための3つの会議

Forestami Academyプロジェクトは、気候変動とその環境への影響に対処するための大きな前進となっています。政府機関とコミュニティがアーバンフォレストに関する教育の重要性を認識し、Forestamiとプラダ・グループによる共同イニシアチブを受け入れました。著名な講師であるミラノ工科大学のマリア・キアラ・パストーレ率いる3年間のプログラムでは、イタリアの国内外の森林専門家を招いた会議、セミナー、ワークショップなど、幅広いカリキュラムが提供されています。本アカデミーの主な目標は、都市型森林学の理念と科学知識を普及し、環境に強い関心を示す市民にこの分野について学んで積極的に関与する貴重な機会を提供することです。

第二弾:2024年

今年で2年目となるForestami Academyは、自然と心身の健康およびウェルビーイングの相関性にフォーカスします。2024年は、以下の3つのミーティングが、「都市における森林学:ウェルビーイングと健康」という 幅広いテーマのもと、開催される予定です。

6月 - 第2回

「なぜ私たちにとって都市の森林がそれほど重要なのか? 健康について語るために木について語る」

 

6月21日(金)、「なぜ私たちにとって都市の森林がそれほど重要なのか? 健康について語るために木について語る」と題された、Forestami Academyのトレーニング2年目の第2回会合が開催されました。

フィレンツェ大学植樹学・樹木栽培学教授のフランチェスコ・フェリーニ氏の講演は、都市の生物多様性の範囲と種類を分析し、常に変化し続ける世界におけるバランスの役割を考察しました。

欧州委員会共同研究センター研究員のフェデリカ・マランド氏は、現在の都市の生態系がいかに動植物の生息地としてだけではなく、人間の健康にとっても重要な役割を果たしているか、そのさまざまな要素(森林、公園、農業地帯)について説明しました。

二人の専門家は、都市環境における生物多様性について理解し、その大きな潜在的な可能性を育成すること、そして都市をよりサステイナブルで回復力が高い場所にする生物多様性の基本的な役割の重要性に同意しています。



5月 - 第1回

「都市におけるウェルビーイング」

 

5月10日(金)、Forestami Academyのトレーニング2年目の第1回会合が、ミラノトリエンナーレのサローネ・ドノーレで開催されました。

「都市におけるウェルビーイング」と題されたトレーニングデーには、さまざまな経歴をもつ幅広い年齢層の市民約100人が集まり、さまざまなワーキンググループに積極的に参加しました。

マチルダ・ファン・デン・ボッシュ氏(欧州森林研究所バイオシティーズ・ファシリティ上席研究員、スペイン・バルセロナ世界保健研究所科学者)によるプレゼンテーションでは、都市の自然空間がいかにしてより優れた、より健康で長期間にわたる生活の質に貢献し、慢性病を低減できるかについて示されました。環境上の目標と人間の健康に関する目標の相乗効果を明らかにし、実行することが重要です。

また、イリア・ドイモ氏(パドヴァ大学のスピンオフ企業ETITOR研究員)によるセッションでは、ウェルビーイングを促進できるアーバンフォレストの特徴、そして緑地の存在とアーバンフォレストとの関係を支え、都市とその住民の健康を向上させるべき「公正性の原則」について話しました。



次回のトレーニング

2024年10月

「森林浴」

«自然が重要な要素となる『ガーデンファクトリー』というアーキテクチュアルなプロジェクトによって体現されるとおり、緑の重要性とそれが人々のウェルビーイングにもたらす恩恵は、プラダ・グループにとって大切なテーマです。2年目の文化的な挑戦は、科学的な証拠に裏打ちされた、樹木が私たちすべての人々の生活の質に与える影響を、感情面と身体面の両方から理解することです。人々の健康も、何がウェルビーイングに有益かを知っているかどうかにかかっています。プラダ・グループは、アカデミーと共にこの探求の道を歩んでいきます。»

ロレンツォ・ベルテッリ、プラダ・グループCSR担当責任者

第一弾:2023年

5月 - 第1回

「アーバンフォレストとは?」

5月12日、Forestami Academyの開会集会が開かれ、ミラノ工科大学研究員でForestami科学ディレクターのマリア・キアラ・パストーレと、ブリティッシュコロンビア大学のセシル・コニャニンダイク教授、国連食糧農業機関(FAO)のシモーネ・ボレリ教授といった権威あるスピーカーが講演を行いました。このイベントには、約100人の熱心な参加者が集まり、最初の学習モジュールのテーマ「アーバンフォレストとは?」に取り組みました。
地域コミュニティにおいて緑地を改善することをメインに興味深いディスカッションが行われ、参加者はテーマ別のワーキンググループに分かれ、有意義な意見交換を行いました。セッションでは、健康と幸福を向上させ、公害と闘い、土壌の質を守り、生物多様性を推進し、社交的な交流を促進する樹木の重要な役割が浮き彫りにされました。アーバンフォレストの多面的な利点が強調され、都市環境における緑地への投資と育成の重要性が明確に示されました。



6月 - 第2回

「アーバンフォレストはどこにあるのか?」

6月30日、Forestami Academyの第2回会合が、権威あるミラノトリエンナーレのサローネ・ドノーレで開催されました。幅広い年齢層の約100人の市民が集まり、終日の研修の中でさまざまなワーキンググループに積極的に参加しました。ミラノ工科大学終身研究員でForestami科学ディレクターのマリア・キアラ・パストーレが開会の辞を述べ、サッサリ大学教授ファビオ・サルビターノとデルフト工科大学都市森林学・造園学准教授レネ・ファン・デル・ヴェルデによる基調講演を紹介しました。

サルビターノ教授は、さまざまなタイプのアーバンフォレストについて語り、ヒートアイランド現象の緩和や精神的・身体的健康など、具体的な目標に応じて考え抜かれた植林の重要性を強調しました。ファン・デル・ヴェルデ准教授は、オランダの低地都市における都市森林に関する調査結果を発表し、都市の形とアイデンティティに与える樹木の影響に焦点を当て、都市環境を形成するうえで統合されバランスの取れたシステムが必要であることを浮き彫りにしました。



10月 - 第3回

「アーバンフォレストはどのようにして形成されるのか?」

2023年トレーニングコースの最終イベントとなる第3回目は、10月2日にミラノ北公園のカッシーナ中央公園にて行われる予定です。ミラノ大学農業環境科学部生産、テリトリー、アグロエネルギー学科助教授ジョルジオ・ヴァッキャーノのガイドによる、ミラノ大都市圏のアーバンフォレストのウォーク。
理論的な説明を受けた後、市民約100人の参加者はミラノ北公園のアーバンフォレストの特徴や異なる樹木の種類について詳しく観察することができました。また、清掃活動にも参加しました。この機会にプラダ・グループは、ミラノ北公園の修復支援への貢献を発表しました。ミラノ北公園は、800ヘクタールに及ぶ大都市圏内の最も重要な緑地の1つですが、嵐で甚大な被害を受けました。



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2024年6月21日
森林学と健康:FORESTAMI ACADEMY、 プラダ・グループと連携したFORESTAMIの取り組み
2024年5月10日
forestami academy: first meeting
2024年3月20日
FORESTAMI ACADEMY:第二弾
2023年3月20日
プラダ・グループとForestamiが、Forestami Academyを発表
2022年9月30日
プラダ・グループが自然保護に向けForestamiと提携
2022年9月30日
グイド・カナーリによるレヴァネッラのロジスティックスハブの解説

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