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目的と価値観
キャサリン・マーティンが手がける「MIU MIU UPCYCLED」
2025年5月19日、ミラノ -ミュウミュウは、衣装デザイナー兼セットデザイナーとして知られ、アカデミー賞を4度受賞したキャサリン・マーティンによるサステイナブルプロジェクト「Miu Miu Upcycled」を発表しました。本コレクションでは、マーティンが初めて監督を務めたショートフィルム「Grande Envie」も同時公開され、スペシャルなコレクションとなっております。1920年代末から30年代初頭の南フランスを舞台に、Callina Liang(カリーナ・リャン)、Daisy Ridley(デイジー・リドリー)、Jasmin Savoy Brown(ジャスミン・サヴォイ・ブラウン)、Diana Silvers(ダイアナ・シルヴァーズ)、Eliot Sumner(エリオット・サムナー)が登場し、Willem Dafoe(ウィレム・デフォー)が特別出演。才能豊かなキャストが集結したこのショートムービーは亡き伯爵夫人の魂がカメラを通して現れ、過去と現在が交錯しながら、三角関係の物語が鮮やかに表現されています。マーティンが着想を得たのは、1920年代のジャック=アンリ・ラルティーグによる写真です。「このコレクションでは、ランジェリーにボーダーTシャツ、デニムにイブニングウェア、ローイングブレザーなど、普通なら交わることのない要素をあえて組み合わせています」とマーティンは語ります。ミケーラ・ブレダールのインパクトのあるキャンペーンビジュアルが、新作のコレクションに新たな命を吹き込みます。傾きかけた陽光が差し込む中で漂う、気だるくも静謐なムードを見事にとらえ、ショートフィルム「Grande Envie」とキャンペーンに通底するテーマ「欲望」を描き出します。そのスピリットは新たな「Miu Miu Upcycled」コレクションにも色濃く反映されています。衣服のライフスパンに対する私たちの意識が高まる中で、再解釈と再生という親密で創造的な言語によって、それらは新たな価値へと生まれ変わります。