HIGHLIGHTS
目的と価値観
2025年6月、SEA BEYONDプロジェクトの一環として、プラダ・グループとユネスコ-IOCはフランスのニースで開催された第3回国連海洋会議(UNOC3)に参加しました。
このプログラムでは、SDGs(持続可能な開発目標)の目標14(SDG 14)「海の豊かさを守ろう」の活動推進を目的として、各国政府と認定組織の会合や一般向けのアクティビティなどのイベントが開催されました。
プラダ・グループのCSR担当責任者兼業務執行役員で、国連海洋科学の10年アライアンスのパトロンでもあるロレンツォ・ベルテッリは、エコノミスト・インパクトのエディトリアルマネージャーである近藤奈香氏が司会を務めたユネスコ公式サイドイベント「持続可能でレジリエントな社会のためのブルー・エデュケーション」に参加しました。このイベントでは、ユネスコ、各国政府、民間セクターの代表者が、海洋科学、文化、環境、教育の分野における包括的なアプローチの促進について議論し、海洋リテラシーの普及に貢献した優れた事例を取り上げました。その中で、官民連携の成功事例として、SEA BEYONDプロジェクトが紹介されました。
«今回、幅広く多様な聴衆に訴えかけることができ、海洋教育の重要性に関する議論に対するSEA BEYONDの貢献が新たな段階に達するという重要なイベントとなりました。私たちが長年にわたり確固たる信念を抱き続けてきた本プロジェクトにとって、さらなる一歩だと言えます。»
ロレンツォ・ベルテッリ:プラダ・グループCSR担当責任者兼業務執行役員、および国連海洋科学の10年アライアンスのパトロン)
プラダ・グループとユネスコは、「SEA BEYOND - 人と海をつなぐマルチパートナー・トラストファンド」の立ち上げを発表しました。SEA BEYONDマルチパートナー・トラストファンドは、プラダによる200万ユーロの寄付をはじめ、さまざまなパートナーからの財政資源を動員し、人類と海の関係修復を目指します。
このファンドを支援する科学委員会は、海洋科学と海洋リテラシーの異なる分野の科学コミュニティの著名な代表者で構成され、プロジェクト資金提供の呼びかけに含まれる最重要テーマについて専門的な助言を提供します。
ニースのパレ・デ・ゼクスポジションが会場となった2025年国連海洋会議のグリーンゾーン「ラ・バレーヌ」では、さまざまな組織による15のパビリオンが一般公開され、海に関する喫緊の課題に取り組む場となりました。
「Kids Ocean-inspired painting workshop(海の絵を描く子ども向けワークショップ)」では、子どもたちがVR体験を通じて海の生き物を発見し、SEA BEYONDの世界を探究しました。
さらに、恵まれない地域の子供や若者が教育にアクセスできるよう促進するNPO「国境なき図書館」が、海洋関連のコンテンツに特化した移動式マルチメディアセンター「SEA BEYONDアイデアボックス」をラ・バレーヌに出展しました。
この日は「Discovering SEA BEYOND and the SEA BEYOND Ocean Literacy Centre in Venice(SEA BEYONDとヴェネツィアのSEA BEYOND海洋リテラシーセンターの紹介)」と題したイベントで幕を開けました。このイベントではエコノミスト・インパクトのエディトリアルマネージャーである近藤奈香氏が司会を務め、フランチェスカ・サントーロ氏(ユネスコIOCシニアプログラムオフィサー)、パオラ・カルルッチョ氏(ユネスコIOCプロジェクトアシスタント)、ルカ・ブッソリーノ氏(CRA - Carlo Ratti Associati戦略・イノベーション担当マネージングパートナー兼責任者)が対談しました。
この日のもう1つの重要なイベントとして、海洋生物多様性の秘密を解き明かす上でサンゴが果たす役割についての意見交換が行われました。コーラル・ガーデナーズ創設者のティトゥアン・ベルニコ氏と海洋生物学者ジョヴァンニ・キミエンティ氏に、イタリア学術会議海洋科学研究所(CNR-Ismar)とサムスン電子の代表者が加わって実施されたディスカッションは、多様な角度からこの重要なテーマを深く検討する機会となりました。
SEA BEYONDデーに、コーラル・ガーデナーズとのコラボレーションが発表されました。NPOであるコーラル・ガーデナーズはSEA BEYONDの支援を受けて、科学に基づいたサンゴ礁修復活動の拡大を目指します。これに関連して、ティトゥアン・ベルニコ氏とジョヴァンニ・キミエンティ氏の対談が行なわれ、環境保護活動家のヴァレンティーナ・ゴットリーブ氏が司会を務めました。
プロジェクトアンバサダーを務めるSEA BEYONDerによる参加型ワークショップが実施されました。
ティトゥアン・ベルニコ氏とジョヴァンニ・キミエンティ氏による、サンゴの世界やサンゴを保護する方法を紹介するワークショップ。
エリザベッタ・ザヴォリ氏とエンツォ・バラッコ氏による、環境写真に関するワークショップ。
カルメロ・イスグロ氏による、子ども向けの海洋生物学ワークショップ。帆船カシオペア号の船上で実施されました。