この歴史ある工場は、1960年代にパトリッツィオ・ベルテッリが「サー・ロバート」の名前で設立し、2000年代前半にプラダ・グループの傘下に入りました。このたび、工場の物流、技術、製造の見直しを図る大規模な事業改革を行い、2016年8月末に完了しました。
このプロジェクトでは、総面積1,600 m²におよぶ複合施設内の裁断装置(自動装置を2台から4台に増やし、固定の裁断台とブリッジカッターで製造能力を向上)、各種システム(LED照明、省エネ空調設備の導入)、家具類の刷新、床の総張替えを行いました。
業務も効率化され、製造部門では、サンプリングと、ベルト(この工場伝統の専門分野)と革小物(ブレスレット、トリック、キーリング、ショルダーストラップなど)の製造だけを行うようになりました。
プラダ・グループの産業戦略の一つであるこの事業改革の狙いは、自社工場内での極めて繊細で特殊な製造プロセスを維持し、流通を拡大することです。これは特に裁断に適用されています。何十年にもわたり育んできた幅広い専門知識と専門スタッフの質の高い仕事を、裁断に最大限に生かすことが目的です。
工場の従業員数は現在25人で、今後増員する見込みです。
プラダ アレッツォ
