ミュウミュウ 2016年プレフォールコレクションは、19世紀のドイツ バイエルン州に住む架空のミュウミュウを纏った貴族の女性に着想を得て、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『The Damned(地獄に堕ちた勇者ども)』と『Ludwig(ルートヴィヒ」』におけるデカダンスからインスピレーションを得ています。
ココ・キャピタンにより撮影されたビジュアルは、古典主義とモダニズムの対比、つまりボタンをきっちりと上まで留めた堅苦しい美しさと、その内面にある大胆で遊び心のある表情を捉えることにより、ミュウミュウの描く女性像を表現しています。寒い地域に暮らすプリンセスは、手編みのウールケープとコートにくるまり、時にはいたずらな気分でショートパンツをはいたりもします。
メンズウェアの仕立てに伝統的に使用されてきたウールに、とびきりフェミニンなレースの襟をあしらい、バイエルンの民族衣装のドレス、そしてレーダーホーゼン風のひざ丈のパンツと合わせています。また、グリーンと赤褐色の素朴なバイエルンカラーのコーデュロイは、山並みの風景の色彩を思わせます。
ミュウミュウ:2016年プレフォールコレクション
