2010年以来プラダは、イタリア主要都市の店舗オープンにあたり、Fondo Ambiente Italiano(FAI、イタリアのナショナルトラスト)と協力し、7つの保存・修復プロジェクトに携わってきました。
プラダは、知識、実用主義、一貫性、独立性、品質というFAIの5つの理念に賛同し、その理念のもとにFAIとパートナーシップを結んでいます。このパートナーシップは、地域の貴重な芸術的遺産を地域社会に還元することを目的としています。このプロジェクトは、芸術や文化など、プラダの重要な価値を構成する不可欠な要素との強い結びつきを強化するものであり、プラダがイタリアで新店舗をオープンする地域の修復・改修プロジェクトを支援しています。
これまでに完了したプロジェクト:
– ボローニャ: Academy of Fine Artsの石膏像4点の修復(2010)
Palazzo dell’Archiginnasioの3つのアーチの修復(2010)
– パドヴァ: Saccello di San Prosdocimoの改修(2012)
– バーリ: アントニオ・ヴィヴァリーニによるポリプティックの修復(2013)
Abbazia di Santa Maria di Cerrateの壁の修復(2013)
– トリノ: レージョ劇場に新しいどん帳を寄付(2014)
– フィレンツェ: ジョルジョ・ヴァザーリのパネル画「最後の晩餐」の修復(2014)
ヴァザーリの「最後の晩餐」の修復作業は現在最終段階に入っており、この作品に深刻なダメージを与えた1966年11月4日のフィレンツェの大洪水から50年目を迎える今年、作品は正式にフィレンツェに返還され、サンタクローチェ聖堂美術館に収蔵される予定です。