ミラノのガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世の展示スペースOsservatorioにて、フランチェスコ・ザノットのキュレーションによるステファノ・グラツィアーニの作品を集めた新しい展覧会がオープンします。プラダ財団に委託された新しい作品も含まれ、物語り、カタログ、再解釈のツールとして写真の存在を探求しています。このプロジェクトでグラツィアーニは、写真と美術館の所蔵品との間の相反する関係に重点を置き、美術館のアーカイブと保存システムを研究しています。写真家であるグラツィアーニは、広範囲の素材を詳細に記録する一方で、他方では光線とカメラアングルを注意深く使用し、さらに写真の中に邪魔な要素を含めることにより解釈の旅に乗り出すという曖昧なポジションを維持しています。彼の写真はこうして、通常は入館者が目にすることのできない美術館のコレクションとアーカイブに光を投じるだけでなく、完全に主観的なロジックと視点を使ってそれらを復活させています。
Fondazione Prada Osservatorio – ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世 – 2017年11月9日から2018年2月26日まで。