カリフォルニアビーチの灼熱の太陽、透き通った青い海、怠惰な至福の時間、そして『追い越し野郎』や『ビンゴ・パーティ』といったさまざまなサマームービーのワンシーンなどを思わせる、ミュウミュウ2017年春夏広告キャンペーンは、明るいビーチでのストーリーに秘められた、現代における女性らしさの内なる探求を表現しています。
複数の写真を重ねたコラージュは、改めてアイデンティティーとは構築するものであるとの考えを提示しています。それは、社会における自身の印象を想定し振舞おうとする女性であれば、誰しもが担うクリエイティブな役目とも言えます。広大かつ深遠でミステリアスな海の写真に重ねられているのは、自信にあふれていることはもちろん、自分自身をよく理解しているミュウミュウガールの奔放な楽しさを捉えた写真です。
アラスデア・マクレランにより手掛けられた本作品は、喜びに満ちた楽しいコラージュとなっています。エル・ファニング、カレン・エルソン、キャロリン・マーフィー、ララ・ストーンのほか、ソニア・ベン・アンマー、エルサ・ブリシンガー、ビルギット・コス、メイヨーワ・ニコラス、エレン・ローザといったニューフェイスを起用し、さまざまな時代を想起させる女性のファッション、美学、「年齢にふさわしいドレス」の概念についての考えを提示しています。これまでと同様に、複雑かつ多面的なパーソナリティーを持ち合わせたミュウミュウガールは、整然とした分類やありきたりなステレオタイプに収まることはありません。