5年間にわたりミュウミュウのファッションショー、およびプラダ財団のアートや文化関連の様々なイベントの会場として使用されてきた、パリの由緒あるイエナ宮の復元工事が完了しました。この工事は、プラダ・グループの出資により2015年1月に始まり、イエナ宮独特の建築であるロトンドの保存、続いてイエナウィングの保護の2段階に分けて実施されました。
ロトンドの復旧工事は、ニューヨークを拠点とするスタジオ2×4が作成した大きさ720m²、重さ600 kgの巨大なキャンバス画で完全に足場が覆われた状態で行われました。これにより、街の景色は普段とは違った様相を呈しました。その後、医学研究を支援する慈善団体、グスタフ・ルッシー基金の資金集めとして、これらのパネルのオークションが行われました。
「コンクリートの詩人」と呼ばれた建築家のオーギュスト・ペレが手がけたイエナ宮は、近代建築を代表する建物とされています。
単純な構造によって、古典様式の学術的な原理とモダンな素材を革新的に融合した建築です。1959年からは、フランス共和国の第3の憲法制定議会とされる経済社会環境評議会(ESEC:Conseil Économique, Social et Environnemental)の本部が置かれています。
イエナ宮の復元工事が完了
