2016年8月26日、Prada S.p.Aの取締役会は、2016年7月31日までの上半期連結財務報告を承認した。同期間の売上高は15億5千万ユーロで、前年同期比15%減となったが、第2四半期には改善傾向が見られ、明るさも見えた。この結果に影響を及ぼしたのは、基本的には、西欧諸国全体および日本を訪れた観光客の減少、アジア太平洋地域と中国の景気の悪化である。
プラダ・グループのCEOパトリッツィオ・ベルテッリ氏は、事業プロセスの合理化の第1段階の実施、急速に変化するマーケットのニーズに迅速に対応できる新たな一連の活動計画のスタートによって、グループにとって2016年は重要なターニングポイントになると強調した。
パトリッツィオ・ベルテッリ氏は、すべてのマーケット、すべてのブランドを対象としたオンライン・プラットフォームの普及拡大、提供アイテムの構成基準の見直し、コレクションをサポートするデジタル分野の広報の拡大、リテール・ネットワークの抜本的な再検討(戦略的価値が低い販売場所の閉鎖、有望なマーケットにおける選択的開店など)、内装の新たなコンセプトの展開といった将来の持続的成長の基礎となりうる行動方針と基本的な考え方を具体的に示した。
パトリッツィオ・ベルテッリ氏が概要を示した事業計画は、香港の株式市場で好意的に受け止められ、結果発表の翌日、プラダの株価は12%上昇した。
Prada S.p.A:2016年上半期財務報告
