2016年7月7日から9月25日まで、プラダ財団はエルヴィラ・ディアンガニ・オセの着想による2つの展覧会「True Value」と「T.T.T. – Template Temples of Tenacity」を開催します。前者はシアスター・ゲイツの作品、後者はナスティオ・モスキートの作品にフォーカスしています。これらの展覧会では、インスタレーション、サイトスペシフィックな作品、プロジェクション、そして観客が主体的な役割を果たすグループイベントや音楽イベントなどが予定されています。
シアスター・ゲイツ(1973年アメリカ シカゴ出身)の多分野にわたる作品には、彼の都市開発構想と同様に、彫刻、絵画、インスタレーション、音楽、パフォーマンスといった多岐にわたる芸術表現が取り入れられています。ゲイツの作品は、日常的な物体の物質的外観と使用に伴う体験に基づいて造詣を深めることが可能だという強い信念を表現しています。「True Value」では、このタイトルの元となったインスタレーション、放棄された金物店の再建をはじめ、プラダ財団の2つのスペース(Podiumの2階とCisterna)において、最近の作品と新しい委託作品を厳選して展示します。
一方、多分野で活躍し、煽情的で不敵なパフォーマンスで世界的名声を得たアーティスト、ナスティオ・モスキート(1981年アンゴラ ルアンダ出身)の作品は音楽、映像、インスタレーション、パフォーマンスアートを融合しています。モスキートはしばしば、司会者、歌手、俳優、演劇プロデューサー等、さまざまな役割を同時にこなす予測不能なエンターテイナーになることがあります。彼は文化の継承というテーマを中心に活動しています。「T.T.T. – Template Temples of Tenacity」は国際的アーティストたちとのコラボレーションによる3つの新しいプロジェクトで構成され、Podiumの1階とCinema、およびプラダ財団の野外スペースに展示されます。