プラダ財団は、ヴェネツィアにあるプラダ財団の施設、カ・コルネール・デッラ・レジーナで、ディーター・ロールストラーテのキュレーションによる「Machines à penser」展を開催します。
この展覧会では、20世紀を代表する3人の哲学者、テオドール・W・アドルノ、マルティン・ハイデッガー、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインに焦点を当て、亡命、逃亡、避難の状況と、内省、思索、知的生産を好む物理的または精神的な場所の間にある 相関関係を探ります。会場となるのは、18世紀の宮殿の1階と2階部分。3人の哲学者や、哲学と芸術、そして建築を結ぶ関係の理解を深める、臨場感あふれる世界が広がります。
最初にフォーカスされるのはアドルノです。彼はナチスにより亡命を余儀なくされ、まずオックスフォードへ、次いでロサンゼルスへと渡りました。続いて登場するのは、ハイデッガーとウィトゲンシュタイン。ハイデッガーはブラックフォレストのとある村で、ウィトゲンシュタインはノルウェーのフィヨルドで、それぞれ知的に孤立していました。
この展覧会では、ディーター・ロールストラーテが編集し、プラダ財団が発行したイラスト入りのカタログを用意しています。
Fondazione Prada(プラダ財団)
パラッツォ・カ・コルネール・デッラ・レジーナ、ヴェネツィア
2018年5月26日~11月25日