4月より、プラダ財団のミラノ拠点で2つの新しい展覧会が開催されます。
スザンヌ・プフェファーがキュレーションを手掛ける「Typologien」は、20世紀のドイツの写真をテーマに掲げた展覧会です。ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻からアウグスト・ザンダー、カンディダ・ヘーファーからアンドレス・グルスキーまで、20世紀のドイツにおける写真史を再構築する上で欠かせない、25名のアーティストによる600点を超える写真作品が一堂に会し、類型学(タイポロジー)に基づいて展示されます。
Cisternaビルディングを会場に企画された「Nada」は、ベルギー人アーティスト、ティエリ・ド・コルディエの展覧会です。十字架のイメージを消し去りたいという想いを原点に、1999年から2025年にかけて描かれた10点の大作は、ティエリ・ド・コルディエが「無の壮大さ」と呼ぶコンセプトを表現した究極の試みです。